オーストラリアのたいていの小学校では、保護者のボランティア活動が必要とされています。
とくにプレップだと、各クラスにティーチャーエイドがいてくれたとしても、やはりボランティアは助かるようです。
息子が通う小学校でもタックショップやユニフォームショップ、イベントで中心となって動いてくれているのは保護者ですし、プレップや低学年の本読みサポートもボランティアがしています。
ボランティア内容
毎日の本読みがとても重視されているので、毎朝ベルが鳴ったら、送っていった保護者たちも子どもたちと一緒に教室へ入りリーディングのサポートをします。
毎朝のことですが、6〜8割ぐらいの保護者が参加しています。レベルごとに、一人一冊読ませます。
それとは別に宿題としての本読みもあり、こちらにもボランティアが必要です。
息子のクラスでは、本の交換や管理、読んできたかの確認などは、わたしを含む合計3人のお母さんたちで順番にしています。
まずはそれぞれのホームリーディングのフォルダをチェックし、「読みました!」という保護者のサインがあるかどうか確認していきます。
読まれた本はすべて返却します(バーコードで管理)。
そしてちゃんと読んできた子どもたちには、各自のレベルの未読の本を探してきてフォルダに入れ、借りる手続きをします。
読んできていなかったり、本が延滞していたり、いろいろと確認事項もあり、だいたい30〜45分くらいの作業です。
図書館という場所も本に囲まれての作業もわたしは好きなので、楽しんでいます。
それに、これだけのことでも、クラスの雰囲気や子どもたちの個性まで見えてくるようで、おもしろいんです。
オープンな教室
親しくしているオージーマミーが、子どもたちのライティングを手伝ってくれていることは以前から知っていました。
「先生やティーチャーエイドと一緒にお母さんが教室内にいるなんて、不思議〜」と思っていたら、わたしにもその機会がやってきました。
ホームリーディングの作業は午前中にするのですが、頼まれて午後にしたことがあります。
授業がおわる30分ほど前、交換した本やフォルダを持って教室へ入ろうかどうか迷っていたら(授業中なので遠慮ぎみに)、ティーチャーエイドに「入って、入って! そのまま授業に参加して手伝っていく?」と声をかけられました。
「え〜、かえって邪魔になるのでは?」とためらっていたら、担任の先生も「こっちのグループをお願いします〜」と軽やかな対応なので、そのまま手伝うことにしました。
息子やクラスメートたちの日頃の様子や学習環境がよくわかり、とてもいい経験でした。
「時間のあるときには、いつでもお願いします!」ということだったので、また手伝うつもりです。
さいごに
いつも驚くのは、赤ちゃんや小さなお子さん連れのお母さんたちがボランティアに参加していることです。忙しそうにしていたり、せかせかしていたりするわけでもなく、できる範囲でできることを進んで手伝っている様子が印象的です。
自分のペースで無理なくボランティアができる環境、いいなと思います。