築20年以上の我が家の内装替えと大掃除は、まだ続行中です。
内装業者などプロに頼まずに、自分たちで作業することを“セルフリノベーション”というそうですね。オーストラリアでは、人件費が高いことも関係しているのか、自分の家や庭を好きなようにセルフリノベーションしている人たちが多いように思います。
実際、どの曜日のどの時間帯に行っても、「Bunnings Warehouse」はたくさんの人たちで賑わっています。最近では、収納グッズやガーデニング用品なども洒落たものが売っていて、工事用の材料や機材を買いにいくついでにそれらをチェックするのも楽しくなってきました。
これから、我が家のセルフリノベーションで経験したこと、買って&使ってよかったものなどを紹介していこうと思います。
今回は、“階段のフローリング”についてです。
カーペットからフローリングへ、そしてペンキ塗り
以前の記事にも書きましたが、古いカーペットをすべてとりのぞいて、フローリングにしました。すると、ベースボード(上の写真の丸のところ)の色が新しい床にあわないことに気がつき、そこからペンキ塗り作業がスタートしました。
ベースボードと同じ色だった窓の縁も、そしてドアの色も、それなら1階のドアもすべて……と、ペンキ塗りに時間がかかりました。
ペンキ塗りといっても、周囲の物を動かして掃除し、塗る対象はすべてサンディングし(やすりをかける)、Sugar Soapでふきとり、場合によっては下塗りをしてと、作業工程がけっこうあります。
仕事や生活の合間に進めていたので、ペンキ塗りだけで2〜3ヶ月かかりました(最近、キッチンまわりも塗り直しました)。
階段のフローリング作業を難しくする2つのこと
寝室のカーペットを処分するときに、階段のカーペットも一緒にとりのぞきました。カーペットの下の汚れを掃除して、表面を整え、とめてあった無数の釘をはずしていき、上の写真の状態まで進んだところから、実は、半年近く放置状態にありました。
夫いわく「次にどうしていいか、アイデアがうかばない」そうで、このまま生活していました。
というのも、オーストラリアの家によくあることなのか、我が家が古いからなのか、たまたまなのか、一段一段のサイズが違うことがわかりました(ちなみに階段だけではなく、家のあらゆるところが斜めになっていたり、ずれていたり、きっちりしていないことを発見しました)。これが、階段のフローリング作業を難しくする理由の1つでした。
隣のご主人(セルフリノベーション続行中)もいろいろな助言をしてくれたり、どこで何を売っているかを教えてくれたりしましたが、解決策に結びつかず。ただ、それらをヒントにしながら「どうしたら簡単に上手にできるかな〜」と考えていたところ、Bunningsで階段用に加工しやすそうな素材「Senso Urban 914 x 152 x 2mm 2.20m² Whitetech Self Adhesive Vinyl Planks – 16 Pack」を見つけました。
サイズを測りながら素材をカットして、貼りつけていく作業を繰り返します。素材を見つかてからは早かったです。1日2時間くらい作業して、3日ほどで完成しました。
頭を悩ませた2つ目の理由は、角の処理です。下の3段以外は、滑り止め「Roberts 1m Pewter Hammered Stairnose Trim」をとりつけることで上手くいきました。
最難関は、このカーブだったそうです。フローリング素材の裏地をとりのぞいてから、熱工具のヒートガン「Ozito 2000W Variable Temperature Heat Gun」で曲げることで、やっと、とりつけられました。
隣のご主人が彼らの家の進捗具合をちょこちょこ見せてくれるので、真似して、手すりの色も変えました。残っていたスプレー缶「Dulux 340g Duramax Flat Black Spray Paint」をいただき、シックな黒色になりました。いい感じに仕上がって嬉しいです。
さいごに
かれこれ1年くらいかけてセルフリノベーション中ですが、古い家でも清潔になってくると気分が違いますね。プロに任せたような仕上がりではありませんが、自分たちでしたと思うと愛着もわいてきますし、丁寧に使おうという気持ちになります。
引き続き、タイルや目地をキレイにする方法、掃除を楽にするコツなどを紹介したいと思います。